本記事は、Piccolo Kyotoとお取引のある職人様やパートナー様、および新規で協業の導入をご検討中の皆様に向けて綴っています。
先日、ある職人さんとお話しする機会がありました。 その中で、ふと「あれ?」と小さな違和感を覚える瞬間があったのです。
技術を磨く。 腕を上げる。 できることを増やす。
これは、職人にとっても、ものづくりに関わるチームにとっても、極めて健全で、正しい努力です。
しかし、ある水準を超えたあたりから、技術は思わぬ落とし穴を持ち始めます。 技術が高いほど、自己満足に陥りやすくなる。 これは、体験を設計する現場に長く立ち続けてきて、何度も痛感してきた事実です。
技術が高まると、人は自然と「難しいこと」をやりたくなります。
複雑な構造。 凝った仕様。 手間のかかる工程。
それを成立させること自体が、喜びであり、誇りになるからです。
しかし、その難しさは、本当にお客様に必要なものなのでしょうか。 ここで、一度立ち止まる必要があると思います。
技術が高いほど、「できること」を増やす方向へ進みやすい。 けれど、仕事の現場で求められるのは、「できること」ではなく、「やらなくていいこと」を見極める力なのかもしれません。
主役は技術ではなく、常にお客様であるから。
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