シトロエンのロゴに見る、変えない芯と「今」の自分。

2022年、フランスの自動車メーカー「シトロエン」がロゴを刷新しました。 このデザインは、1919年の創業当時のロゴを現代風にリファイン(復刻)したものだそうです。

歴史あるメーカーが、あえて「最初期の形」に戻る。 そこには原点回帰と、電気自動車(EV)へシフトしていく新しい時代への決意が込められた、非常に象徴的なブランディング戦略でした。

シトロエンの象徴といえば、あのV字が重なった「ダブル・シェブロン」。 実はこれ、私たち洋服屋にも馴染み深い「ヘリンボーン(杉綾織り)」の歯車がモチーフになっています。

アパレル用語の「ヘリンボーン(Herringbone)」は「ニシンの骨」という意味ですが、シトロエンのロゴのモチーフとなった歯車も、その噛み合わせの形が織り模様と同じ「V字の連続」であることから、英語で「ヘリンボーン・ギア」と呼ばれているようです。

かつて創業者が発明した、強靭な「ヘリンボーン・ギア」。 その「強さ」と「誇り」という原点に立ち返りつつ、今の時代を歩む。数年前に発表されたこのロゴ変更ですが、その「芯」にある考え方は、今見ても全く色褪せていないと感じます。

流行ではなく、自分の「原点」を大切にする

よくお客様から「流行を追わなきゃいけないのか」というご質問をいただきますが、私はそうは思いません。

安易な流行に振り回される必要はないと思います。むしろ、ご自身が積み上げてきた9割のスタイル、つまり「変わらない芯」こそが、ビジネスにおける信頼の源泉になるのではないでしょうか。

しかし、シトロエンがロゴを微調整するように、「今の自分はどうありたいか」を装いに反映させることは、意味のあることだと考えています。

それは流行に乗ることではなく、自分の立ち位置を再確認し、自分というブランドを停滞させないという誠実な姿勢の表れだと思うからです。

「変わらない安心感」の中に、一滴の今の自分を

9割の変わらない本質を大切にしながら、今の自分の想いを、ほんの少しだけ装いに乗せてみる。 それは、自分自身の価値を信じ、磨き続けるための前向きな変化になると考えています。

ピッコロ京都は、そんな皆様の「芯」を何よりも大切にしながら、今の自分にふさわしい装いを共に考える場所でありたいと願っています。

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ピッコロ京都では、装いを通じてビジネスの価値を高めるお手伝いをしております。
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  • 経営者・リーダーの皆様へ 商売の顔としての品格と、パーソナルな装いのご提案
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また、職人様やパートナー様からの協業のご相談も歓迎しております。京都の伝統と今の空気を掛け合わせた、新しい装いを共に形にしませんか。

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