プロダクトは揃った。だが、心は揃わなかった。

Piccolo Kyotoとお取引のあるテーラー様、専門店様への共有としてまとめました。

「プロダクトは揃った。準備も万端だ。さあ、ここから面白い商売を始めよう」

そう思ってスタートを切った矢先、ふとした瞬間に鳴り響くアラートがある。 それは、理屈ではなく、長年現場で向き合ってきた人間だけが嗅ぎ取れる「勘」という名の警笛だ。

具体的には書けないが、先日、あるやり取りの中で、決定的なズレを感じる場面がありました。こちらとしては、一歩先を見据えて最善の道を確認したつもりだったのに、返ってきたのは、あまりに事務的で、こちらの現場の熱量を削ぐような言葉でした。

その言葉の裏側には、こちらへの配慮も、気概も感じられない。 ただ「決まったレール」を突きつけられ、淡々と処理される。

おそらく、こちらを拒絶しているのではない。 目の前の相手が何を求めているのか、その先にどんな景色があるのか。 そういった想像力を働かせることが出来ないだけ。 そこで、自分がどれほど熱をこめて話しても相手に通じないのは、過去の経験からわかっています。わかってもらおう等一ミリも考えない方が良いです。

マーケティングの用語で言えば、これは「アライメント(目指す方向)の不一致」であり、決定的な「エンゲージメント(信頼関係)の欠如」

相手には、決して悪気はないのだと思います。ただ「BtoH(Business to Human)」という、発想が抜け落ちていた。ただそれだけのこと。しかし、これからの時代は、このBtoHの発想こそが、何より大切になってくるのだと思います。なぜなら、私たちはAIでもなくロボットでもなく、血の通った人間なのだから。

「プロダクトは、確かにある。だが、心が揃っていない」

以前から感じていた小さな違和感が、確信に変わった瞬間でした。

商売をしていると、ついつい「せっかく投資したのだから」と、ズレを感じながらも無理に突き進んでしまうことがあります。 だが、一呼吸おいて発想を変えれば、噛み合わない相手に時間と情熱を注ぎ続けることは、別の大きなチャンスを失う「オポチュニティ・コスト(機会費用)」の無駄遣いでもあります。

だから、私はここで足を止めることにしました。 これは諦めではないと言い聞かせて。「攻めの損切り」です。

噛み合わない相手に無理に合わせ、エネルギーをすり減らすのは、プロとして得策ではない。 そのエネルギーを断ち切ることで生まれる余白にこそ、次に現れる「本当に組むべき相手」や「全力で向き合うべき仕事」が入ってくる。

プロダクトは揃っても、心が揃わないなら、それは私の進むべき道ではない。 自分の勘が鳴らす警笛を信じて、次へ行く。

そのスペースを空けておくことこそが、看板を背負う人間の責任だと思うから。 そして、日々、自分にも言い聞かせるように、私も気をつけなければいけないと感じたことを記録として残してみました。

📸 Official Instagram maestro.japan/

📝 The Pride of Made in Japan【オーダーシューズ】|note note.com/ordershoes

関連記事:Maestro Japan : The Pride of Made in Japan

関連記事:基準と魂。── Moderatoから派生する「Missing J」の旋律。

📩 お問い合わせ・業務相談

Maestro Japanでは、貴店のラインナップを補完し、共に価値を高めていける最良のパートナーでありたいと考えています。

最高のスーツを仕立てた後、その足元を支える「確信の持てる一足」。 お取引先様が現場で汲み取ったお客様の声を、私が職人の技術へと繋ぎ、装いの完成を足元で完結させる。貴店が仕立てる一着の価値を、その足元の確かな仕立てによって、揺るぎないものにしてください。

なお、ブランドの価値および既存パートナーの商圏を保護する観点から、私たちは供給先を限定しております。 以下の項目に基づき、お取引の可否を慎重に判断させていただきます。

長期的なパートナーシップ(一過性ではない継続的な信頼関係)

カニバリゼーション(既存パートナーとの商圏重複の回避)

コンセプト・マッチング(世界観や相性)

フィッティング品質の担保(技術力)

供給能力の適正化(キャパシティを優先した納期・品質の維持)

「まずは、貴店の想いをお聞かせください。」

上部へスクロール