仕事柄、洗濯機はどうしても気になる家電のひとつです。
最近、ドラム式洗濯機が10万円前後で売られているのを見て、少し驚きました。
ひと昔前なら30万円が当たり前。
それが今や、現実的な選択肢になっている。
これは単なる値下げではなく、売り方の変化だと感じています。
大手メーカーは、AIやスマホ連携など機能を“足す”ことで価値を作ってきました。
一方で新勢力は、そこをあえて削る。
「乾燥できれば十分」
そういう層に絞り、過剰な機能を省くことで価格を抑えています。
さらに、一世代前の成熟した技術を使い、開発コストを抑える。
自社の流通で売り切ることで、広告費もかけない。
結果として、
“必要十分で、価格は半分”という設計が成立しています。
そして背景にあるのが、タイパとスペパの需要です。
家事の時間を減らしたい。
干す手間をなくしたい。
ただし30万円は高い。
そこに10万円という価格が刺さっているのだと思います。
ドラム式は、もはや贅沢品ではありません。
日用品へと変わり始めています。
これは「選択肢の民主化」と言えるのかもしれません。
「干す手間」という家事の重労働をなくす技術が、誰でも手に届く価格になる。
つまり、「時短という豊かさ」が一部のものではなく、広く行き渡っていくプロセスです。
足すのか、削るのか。
その判断が、これからの商売を分ける。
そんな時代に入ってきたように感じます。
