本記事は、Piccolo Kyotoとお取引のある職人様やパートナー様、および新規で協業の導入をご検討中の皆様に向けて綴っています。
前回は、プロダクトが完成した瞬間は決してゴールではなく、お客様の生活の中で使われ始めてからが本当のスタートであるというお話をブログにしてみました。
仕事の現場でお客様と接していると、時折、胸に深く突き刺さる言葉に出会うことがあります。 中でも、最も重たく響くのがこの一言です。
「最初は良かったんです。でも、だんだん履かなくなってしまって」
これほど、現場に立つ者にとって重たい言葉はありませんでした。
手にした瞬間や、最初に身につけたときの感動は確かにあったはずです。職人たちが丹精込めて仕上げた技術は、間違いなく一度はお客様の心を動かしたのです。 しかし、一週間、一か月、一年とその時間が積み重なる中で、製品に対する評価は静かに決まっていきます。
使われなくなる理由の多くは、決定的な欠陥があるわけではありません。 日常の中の、摩擦の積み重ねです。
では、お客様の生活の中で「使われ続けるもの」には、どのような条件があるのでしょうか。
現場で観察を続けて気づいたのは、それらが驚くほど共通した特徴を持っているということです。
- 派手ではない。
- 主張しすぎない。
- 違和感がない。
- 生活に溶け込んでいる。
言い換えるなら、それは「意識されない完成度」です。 良い意味で、その存在を忘れられること。無意識のうちに、迷わず手にとってしまう心地よさ。 ここに、長く残り続ける仕事の本質があると感じています。
高度な技術を注ぎ込んだ作り手にとって、「存在を忘れられる」というのは少し寂しいことかもしれません。
しかし、チームで連携し「体験を設計する」立場から見れば、お客様が何も意識せずに当たり前のように快適でいられる状態を作ることこそが、目指すべきゴールなのではないかと思っています。
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