引き算の設計

本記事は、Piccolo Kyotoとお取引のある職人様やパートナー様、および新規で協業の導入をご検討中の皆様に向けて綴っています。

前回は、技術が高まるほど陥りやすい自己満足の怖さについてブログにしました。 今回は、その自己満足から抜け出し、実際の現場で直面する「設計」の難しさについて考えてみたいと思います。

技術が未熟なうちは、どうしても足し算の設計になりがちです。 「あれも入れたい」「これも盛り込みたい」と考えてしまうからです。

しかし、本当に難しいのは、そこから削ぎ落とすことだと思います。

何を捨てるか。 何を残すか。 どこまで単純化できるか。

この引き算の連続こそ、最も高度な設計であり、最も勇気のいる判断です。

何もしないという選択。 何も感じさせないという完成度。

これらは、以前ブログにした「意識されない完成度」にも通じますが、お客様の日常に無理なく溶け込むためには、作り手の過剰な主張は時にノイズになってしまいます。

足すことよりも、引くこと。 技術をひけらかすのではなく、あえて隠し、削ぎ落とした先にあるシンプルな心地よさを目指す。 ここに、体験を設計するプロの仕事の本質があると感じています。

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