本記事は、Piccolo Kyotoとお取引のある職人様やパートナー様、
そして新規で協業の導入をご検討中の皆様に向けて綴っています。
先日、カンブリア宮殿にて、
伊藤忠商事の会長が出演されていました。
その中で語られていたお話の一つが、非常に印象に残りました。
マーケットインとプロダクトアウト
マーケットイン
市場や顧客のニーズに基づいて、求められている商品やサービスを開発する考え方。
プロダクトアウト
企業や作り手の価値観や方針を起点に、
「自分たちが良いと思うもの」「かっこいいと思うもの」を形にしていく考え方。
どちらが正しい、という話ではありません。
しかし、商いとして継続していくためには、
やはりマーケットインが原点であると感じました。
私たちは、つい「プロダクトアウト」になりがちです
服が好き。
靴が好き。
生地が好き。
これは、この仕事に携わる者にとって、
何より大切な資質でもあります。
ただ同時に、
その「好き」が強すぎると、視点が内側に向きすぎることもあります。
・この生地は素晴らしい
・この仕立ては本格的だ
・この仕様は通好みだ
そうした判断が、
「お客様にとってどうか」よりも、
「自分たちにとってどうか」になってしまうことがある。
これは、決して珍しいことではありません。
むしろ、真面目に仕事をしている人ほど起こりやすい現象だと思います。
「好き」は武器になる。ただし、置き場所がある
服好きであること。
これは間違いなく強みです。
長年蓄積してきた知識や経験は、
商品開発や提案の精度を高めてくれます。
しかし、その知識は
趣味として前面に出すものではなく、裏側で支えるもの
なのだと思います。
・知識は「判断力」に使う
・経験は「選択」に使う
・こだわりは「品質」に使う
そして——
主役は、あくまでお客様のニーズである
この順序を守ることが、
長く信頼される商いの基本なのだと、改めて感じました。
「良いものを作れば売れる」
かつては、それが通用した時代もありました。
しかし今は、
求められているものを、適切な形で提供する
という姿勢が、より重要になっています。
服が好きであること。
それは誇るべきことです。
ただし、
好きは原動力であって、判断基準ではない。
この当たり前のことを、
時折、静かに思い出しておきたいものです。
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