以前、こちらのブログで「カップ麺からの学び」について書きました。 3分でできる即席の便利さも素晴らしいですが、人生を支える装いには、じっくりと出汁をとるような時間が必要だと考えています。
実は、この「カップ麺の気づき」をきっかけに、ピッコロ京都では新しい取り組みを始めようと思っています。
それが、オーダーや製作に入る前段階の対話、 「プライマリー・ダイアログ(Primary Dialog)」です。
これは、
「何を作るか」を決めるための時間ではありません。
その方にとって、何が負担になっていて、何が自然なのかを見極めるための、対話の時間です。
プライマリー・ダイアログで行うこと
プライマリー・ダイアログでは、 具体的な製品仕様やデザインを詰めることを目的としません。
お話を伺うのは、例えば——
• 日々の仕事や生活の動線
• 持ち物の量や優先順位
• 使っていて感じている小さな違和感
• 「うまく言えないが、気になっていること」
といった、 数値や図面では表せない実感です。
それらを、 素材・構造・寸法・使い方といった “物理的な視点”で整理し、 必要に応じて「なぜそう感じているのか」を一緒に言語化していきます。
■ まだ、作ると決まっていなくても構いません
プライマリー・ダイアログの結論は、 必ずしも「この製品を作りましょう」という話になるとは限りません。
• 今は作らなくていい
• 使い方を変えるだけで解決する
• 優先順位を整理する方が先
そうした判断に至ることもあります。
それでも、この起点となる対話には意味があると考えています。 なぜなら、無理に形にしない判断こそが、長く使える装備につながるからです。
■ 完成形を描くのは、つくり手の役割です
プライマリー・ダイアログの場で、 お客様が「正しい答え」を用意する必要はありません。
違和感は、違和感のままで構いません。 断片的な言葉でも、 雑談の中の一言でも十分です。
完成形を思い描き、 それが本当に必要かどうかを判断するのは、私の役割です。
■ 「即席」か、「基準」か
世の中の主流は、早くて便利なものです。 カップ麺のように、3分待てば誰にとっても均質な「正解」が手に入ります。それは空腹を満たす素晴らしい発明ですが、私たちの身体(本質)を長く支える食事とは、少し役割が異なります。
ピッコロ京都が提案したいのは、即効性はないかもしれないけれど、長く戦える身体を作るための「装いの基準(スタンダード)」です。
あえて時間をかけて「待つ・話す」。 一見遠回りに見えるその時間が、あなただけの「自然」を見極め、流行や映えに左右されない「着るブランディング」を構築するための唯一の近道になります。
■ プライマリー・ダイアログは、すべての起点です
既製品を選ぶのでもなく、 いきなりオーダーに進むのでもない。
まずは一度、立ち止まって対話をする。 そのための時間が、プライマリー・ダイアログです。
答えを売る場所ではありません。 答えが生まれる前の状態を、丁寧に扱うための対話の場。
最前線で戦う、悩める経営者・リーダーの皆様。 まずは雑談をするつもりで、違和感をお聞かせください。
それが、ピッコロ京都の プライマリー・ダイアログです。
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ピッコロ京都では、装いを通じてビジネスの価値を高めるお手伝いをしております。
以下のご相談を承っております。
- 経営者・リーダーの皆様へ:商売の顔としての品格と、パーソナルな装いのご提案
- 法人・団体様へ:理念を形にするユニフォームや、業務用装いの製作
