本記事は、Piccolo Kyotoとお取引のあるテーラー様及び専門店様及び新規でオーダーシューズシステムをご検討中のオーナー様に向けたものとなります。
「いや、それ、俺の仕事ちゃうやろ!」
心の中でそう感じてしまう時も正直あったなと。
私は一人、売り場に散乱した服を畳んでいました。 足元には、商品が入っていたであろうビニール袋が床に置かれたまま。
「袋、落ちてますよ」
スタッフに声をかけても、返ってくるのは軽い会釈だけ。結局、それを拾うのも、服を元の美しい状態に戻すのも、私でした。
表面的な「ブランド・コンシステンシー」という罠
規模の大きな会社ほど、「ブランド・コンシステンシー(ブランドの一貫性)」という言葉を好みます。
どの店舗でも共通の世界観。
訓練されたスタッフによる均一な接客。
それによって富裕層のお客様に安心感を与え、ブランド価値を保ちながら、運営効率を高める。
理屈としては、もっともです。
聞こえはいいですが、現場の実態はどうでしょうか。 私が目にしていたのは、ニコニコしながらお客様に近づき、とにかく何でもかんでも商品を出して並べるだけのひどい接客風景でした。
「売れればいい」「数字さえ作ればいい」 そんな発想で動く人は、商品が散らかった後の「その後」が見えていません。
確かに私は、服を畳むのが早くて上手かったと思います(笑)。 でも、そこで行っていたのは単なる「たたみ作業」ではありませんでした。
商品が散乱し、袋が落ちている。そんな空間で、誰が心から買い物を楽しみたいと思うのでしょうか。 お客さんは、スタッフの所作や足元の乱れを、驚くほど冷静に見ています。そして、何も言わずに「この店はその程度か」と判断されています。
現場が教えてくれたこと
規模が大きくなるほど、数字が優先されがちになります。
けれど、現場の仲間を大切にできない人、モノを雑に扱う人、乱れに気づいても目を背ける人――
その「薄さ」は、必ず仕事の端々に滲み出ます。
「俺の仕事じゃない」と切り捨てるのは簡単です。
けれど、誰も見ていないところで袋を拾い、売り場を整える。
その積み重ねが、自分自身の仕事の質を決めていく。
私は、その少し苦い経験から、そう学びました。
売る人がいて、支える人がいる。
お山の大将でいられるのは、支えてくれる誰かがいるからこそ。
調子が良い時ほど、足元を整える。
自分への戒めとして、この出来事をブログに残しておきます。
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