本記事は、Piccolo Kyotoとお取引のあるテーラー様及び専門店様及び新規でオーダーシューズシステムをご検討中のオーナー様に向けたものとなります。
現場にいると、時折この問いに立ち戻ります。
設備、機能、スペック、仕組み、数値、理論。
いわゆる「ハード」の説明を、これでもかと受ける場面は少なくありません。
確かに、それらは重要です。合理性もあるし、説得力もある。
けれど正直なところ、ハードの話ばかりが続くと、頭が少し疲れてくるのも事実です。
なぜか。
それは、どれだけ優れた仕組みも、どれだけ精巧な商品も、最終的にそれを使い、伝え、受け取るのは「人」だからです。
仕事は、構造ではなく関係性で成立します。
数字ではなく、記憶で積み上がっていきます。
理屈よりも、「この人から買いたい」という感情のほうが、ずっと強く残る。
だから私は、ソフトの部分を何より大切にしなければいけないと思っています。
技術や知識は、磨けば必ず上達します。
しかし、人の姿勢、言葉の温度、間の取り方、目線の高さ。
こうしたものは、マニュアルでは決して身につきません。
むしろ、日々の現場で、
失敗し、反省し、気づき、修正し続ける中で、
静かに積み重なっていくものだと思います。
靴も、スーツも、革製品も。
最後に問われるのは「モノの出来」だけではなく、
「この人に任せてよかった」と思ってもらえることなのではないでしょうか。
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