毎日靴を磨いていると、いろいろな靴に出会います。

数年で履き潰される靴もあれば、10年以上大切に履かれている靴もあります。
もちろん高い靴だから長く履かれるわけではありません。
逆に高価な靴でも、ほとんど履かれずに終わることもあります。
先日ふと、「靴にも消費される靴と、資産になる靴があるのかな」と思いました。
私が言いたいのは、資産になる靴というのは、単に値段の高い靴ではありません。
流行が変わっても履ける。
年齢を重ねても恥ずかしくない。
修理をしながら長く付き合える。
そんな感じの靴かなと思います。
車のタイヤは定期的に交換するのに、身体を支える靴には無頓着になりがちかなと感じます。
20代で買った靴を30代になっても履いている。
それって実はすごく贅沢なことではないでしょうか。
革の表情も変わりますし、その靴を履いて行った場所や会った人の記憶も残ります。
だから私は靴磨きも、単にきれいにする仕事だとは思っていません。
「また気持ちよく履こう」
と思っていただくための仕事だと思っています。
最近は何でも消費が早い時代ですが、一足の靴を少しでも長く履いていただけるよう、お手伝いができればと思っています。
